幅60cmタイプのパナソニック製フロントオープン食洗機(NP-60EF1W)を使用して1年が経ちました。導入前は「本当に使いやすいの?」「高い買い物だけど後悔しない?」と不安でしたが、結果は大満足!この記事では、実際に使って良かった点や注意点を、正直にレビューします。
1年使ってわかった!NP-60EF1Wの満足度とリアルな感想
結論としては、大満足です!使い始めて1年が経ち、もう以前の手洗い生活は考えられなくなりました。家族全員分の食器や調理器具を洗う負担を減らしたい方は、NP-60EF1Wをぜひ選択肢に入れてほしいです!この1年で感じたメリットを、正直にお伝えします。
食洗機ビギナーさんも使いやすい!
入れる食器に合わせられる調整機能が全てのカゴにあるため、とても便利です。食洗機を使った経験がない方も、苦労せず食器を入れられます。「食器を上手に入れないと洗えない機種は使いこなせない…。」と感じる方も安心です。
手洗いの負担が大幅減!
手洗いする食器の数が減るのは、想像以上に快適です。食器がいつもサッと洗える量だと、疲れていても抵抗なく洗い物ができます。現在手洗いするものは、主に食洗機非対応のカトラリーやコップ、調理器具です。多くても5種類程度なので、後片付けがすぐに終わります。そのおかげか、手が荒れにくくなりました。
こちらが、実際に手洗いしている食器です。

カレーやサラダを食べた日の食器ですが、この量なら毎日すぐに洗い終わります。
キッチンの見た目がスッキリ!
お弁当箱や水筒も食洗機に任せているため、細かい部分専用のスポンジ・ブラシなどの道具を揃えていません。おかげで、シンク周りやキッチン収納の生活感が軽減します。
調理中に洗い物が増えやすい献立でも安心です。調理の合間にサッと水で流して食洗機にセットしておけば、シンクの中がごちゃつきません。後片付けへの抵抗感はなくなり、料理のハードルが下がりました。
自由時間が手に入る!
食洗機を使ってから、片付けに費やす時間が半分以下に減りました。浮いた時間は、シンクや排水口、IH周り、カウンターなどのキッチン掃除をしています。
手洗いしていた時は洗い物だけで疲れてしまい、掃除をサボってしまう日も多々ありました。しかし、今では無理なく綺麗なキッチンを維持できています。1年間で、キッチン掃除がいつの間にか習慣になっていました。さらに家族とゆっくり過ごす時間も生まれ、心の余裕ができたと感じています。
洗浄力は?鍋やまな板までスッキリ洗える?
洗浄力は非常に満足です!食器の量や汚れ具合によって洗浄モードを使い分けられるので、汚れ残りやニオイなど、仕上がりに不満はありません。食べカスを落としてからサッと水で流し、食洗機に入れるだけでバッチリ汚れを落としてくれます。時間がない日は食べカスを落とすだけですが、念入りな予洗いをしなくても十分な洗浄力です。
洗浄後の食器を撮影した写真がこちらです。パスタやカレーを食べた日の食器でした。

NP-60EF1Wには、6つの洗浄モードとお手入れモード、乾燥のみのモードが搭載されています。説明書には洗浄モード選択の目安が以下の通りに記載されており、初めてでも戸惑いなく使えました。
- 自動:汚れに応じた運転をするときに
- 汚れレベル1:つけ置き洗いや水洗い後に(ご飯粒などは取り除く)
- 汚れレベル2:食後すぐに洗うときに(汚れが多いときはあらかじめ拭き取る)
- 汚れレベル3:食後数時間や油汚れが多い食器、調理器具を洗うときに
- エコ:水量や消費電力を抑えて運転したいときに
- 低温:プラスチック食器(耐熱温度60℃〜90℃未満)を洗うときに
普段は「自動」、揚げ物やカレー等の献立で「汚れレベル3」、洗い物が少ない日に「エコ」モードを使っています。ざっくりした使い分けでも、モード選択による洗浄力の差は感じません。天ぷら鍋や揚げ焼きしたフライパン、肉を切ったまな板、油汚れの多い炒め鍋なども十分に洗えています。
各カゴに食器を入れた洗浄前の写真がこちらです。ケーキ、カレー、サラダなどを食べた日でした。



※これらの写真は、使い始めたばかりで丁寧に予洗いしていたため、洗浄前の食器がやや綺麗に見えます。現在では、軽く食べカスを落とす程度でも十分な洗浄力を実感しています。
「汚れレベル1」「汚れレベル2」モードも使用しましたが、洗浄力に全く問題ありませんでした。「低温」モードについては、対象となる食器が少なく、どの程度油汚れが落ちるのか検証できていません。説明書には「食器に油汚れが残ったり、乾燥後、水滴が付くことがあります。」との記載がありました。
ヒーター乾燥の仕上がりは?本当に水滴ゼロ?
ヒーター乾燥のみのモードは未使用ですが、洗浄と併用した通常の乾燥機能で満足しています。乾燥中も蓋が閉じていて安心感がある点も魅力です。洗浄モード選択時に、ヒーター乾燥の時間を60分から180分の間で調整できます。リンス剤を使用しなくても、初期設定の乾燥時間(120分)でほとんどの食器がきちんと乾いていました。
乾燥の設定時間が同じでも、洗浄モードや食器の種類、入れ方によって水滴が残る場合があります。特に、エコモードでは凹凸のある食器に水滴が残りやすいため注意が必要です。洗浄後に初期設定の乾燥時間(120分)で運転した仕上がりについてお伝えします。
各洗浄モード選択による仕上がりの違い
「自動」「汚れレベル2」「汚れレベル3」モードでは、完璧に乾いていました。「エコ」モードでは、凹凸やくぼみの多い食器に水滴が残りやすい傾向にあります。完璧に乾いた状態に仕上げるには、乾燥時間の設定変更や、追加の乾燥運転が必要な印象でした。
「エコ」モードでは、以下の食器が乾きにくかったので、参考例として挙げておきます。
エコモードで乾かなかった食器は、キッチンマットに置いて15分ほど自然乾燥すると乾いています。食器を軽く振って水を切るだけでも、ある程度水滴は気にならなくなります。食器が完全に乾いた状態の仕上がりを求める方は、乾燥時間を180分に設定するか、エコモード以外を選択するのがおすすめです。
乾燥運転中も安心
乾燥中も蓋が閉じていて見た目がスッキリしますし、衛生的にも安心感があります。排気口からの風も熱くありません。感覚的には、わざと排気口の下につま先を入れて「ドライヤーの低温・弱風」を感じる程度です。お子様がいるご家庭も、安心して使えます。湿気を感じない風なので、床が傷む心配もいりません。
ナノイーX送風の効果はある?匂い・清潔感をチェック
使用前は「ナノイーX送風って必要なの…?」と疑問に感じていましたが、予想以上に効果を実感しています。ニオイに敏感な方や、庫内を清潔に保ちたい方にはとても良い機能です。
ナノイーX送風は、洗浄・乾燥終了後から24時間自動で運転を続けてくれます。朝寝坊して食器を片付ける時間が作れなかった日でも、安心して外出できるので便利です。
ナノイーX送風をオフにして洗浄後の食器を放置したところ、時間が経つと庫内のニオイが少し気になりました。その後はナノイーX送風を欠かさず使用しています。ナノイーX送風を使用していると、庫内のニオイは感じません。衛生面が気になる夏場も安心して食器を保管できます。
NP-60EF1Wの運転音はうるさい?
洗浄・乾燥運転中は、音が大きく感じて気になる可能性があります。個人的な感覚だと、洗浄運転中は洗濯機の洗浄音くらいの音量です。乾燥運転中は、扇風機の強風くらいの音量に感じます。ナノイーX送風は静かです。
敏感な方は、運転音がうるさいと感じてしまうかもしれません。キッチンに近い部屋はドアを閉めないと、洗浄中の音や運転終了音がハッキリ聞こえます。運転終了音は6回「ピー」と鳴りますが、気になる場合はオフにもできます。夜間に使用する方は、家族を起こさないよう、ドアの開閉や音設定など環境調整が必要です。
お手入れの手間は?週1回でOKの掃除内容とは
1年間使用を続けて、お手入れは負担に感じていません。欠かさないようにしているお手入れは、週1回のフィルター掃除、2〜3週間に1回の「お手入れ」モードです。時々、ノズルの掃除もしています。
フィルターは週1回のお手入れでもヌメリがほとんどなく、洗う時間は5分程度です。
「お手入れ」モードでは、いつもと同じ食洗機用洗剤を使い、通常の洗浄とほぼ同じ操作で配管のお手入れができて簡単です。ノズルのお手入れは気になる時に行う程度で、問題なく使えています。
どの部品も専用の洗剤が不要で、使い古しの歯ブラシやキッチンスポンジを使ってお手入れできます。わざわざ専用の道具を買わずに済むのも嬉しいポイントです。
月々の維持費は?使って感じたコスト感
実際に導入を検討するとなると、「月々のランニングコストはどれくらいかかるの?」と気になりますよね。筆者も当初、維持費が気がかりでした。引っ越しで給湯設備などが変わったため、手洗い時との厳密な比較は難しいですが、1年間の維持費に関する印象をご紹介します。
1年間の維持費、ズバリ傾向は?
筆者の運転パターン
- 1日1回運転。洗い物が少ない日は「エコ」モードを活用。
- 乾燥は120分設定のみ使用。
- ナノイーX送風は基本オン。必要な時は、ナノイーX送風のみで数時間運転。
この1年間、維持費によって家計に負担を感じるようなことはなく、むしろ手間や時間の削減による快適さが大きなメリットでした。初期費用を考えると「本当に元が取れるの?」と不安でしたが、数字では測れない満足感があります。
日々のストレスが軽減されて時間にも余裕ができた点は、食洗機導入の大きな価値だと感じています。海外製フロントオープン食洗機と比べて、メンテナンスや故障など、長期間の使用コストに対する不安が少ない点も魅力です。
使って気づいた5つの注意点
NP-60EF1Wを1年間使って、人によってデメリットになりそうと感じた点を5つ紹介します。
① 設置できるキッチンに限りあり
NP-60EF1Wを設置できないメーカーがある点に注意が必要です。筆者が購入した時は、パナソニックのキッチン以外に設置できませんでした。現在は複数のメーカーが設置に対応しているようです。設置できるキッチンについての詳細は、後で記述します。
②「手洗いから完全解放」は難しい
できるだけお手持ちの食器を使いたい方は、注意が必要かもしれません。食洗機非対応の物は意外と多いです。
食洗機が使えない物の例
筆者は食洗機非対応のステンレス製オイルポットを誤って食洗機にかけ、錆びさせてしまいました。設置を検討する際は、手洗いが必要な食器もある点にご注意ください。
③ 食洗機対応の食器や調理器具が必要
NP-60EF1Wなら、1回の運転で家族1日分の洗い物を任せられます。この食洗機を最大限活用するには、食洗機対応の食器や調理器具を揃えておくことが重要です。
人によっては、3食分の食器や食洗機対応の調理器具を購入しなくてはいけません。筆者は、食洗機対応の食器や調理器具を購入して、合計約5万円の費用がかかりました。食洗機の導入には、設置費用以外のコストについても検討しておくと安心です。
④ 洗剤投入や下カゴの食器は、かがむ必要あり
食洗機に洗剤を入れる時や下カゴの食器を出し入れする時は、腰の負担を増やさないよう、かがんで作業する必要があります。身長150〜160cm位の方であれば、カトラリートレイと上カゴは比較的楽に作業できる高さです。
筆者は、ドラム式洗濯機のお手入れでもかがむため、特に気になりませんでした。腰・膝の負担が心配な方や高身長の方は、日常的にかがむ姿勢をとると辛く感じてしまうかもしれません。
⑤ カトラリートレイに入らない物もある
カトラリートレイは、高さ調節ができず高さの余裕も少なめです。高さがあるカトラリーや調理器具をお持ちの方は、カトラリートレイに入らない場合があるため注意が必要です。昔ながらの形をした百均のお玉は高さが足りず、カトラリートレイに入りませんでした…。
どんなキッチンに設置できる?
NP-60EF1Wは、システムキッチンセット販売のみ対応で、食洗機単品での購入はできません。キッチンを新しく設置する場合に限り、購入できます。現在はパナソニック以外のキッチンにも設置できるようになりました。
パナソニックのキッチンでNP-60EF1Wを設置する場合、キッチンカウンターの高さは85cm、90cmに対応しています。他社のキッチンを採用する場合、希望するキッチンカウンターの高さによっては設置できない可能性があります。検討中のメーカーに確認するようにしましょう。
NP-60EF1Wが設置可能なメーカーは、以下の通りです。(※2025年6月時点)
LIXIL
2025年4月1日〜2026年3月31日まで、キャンペーンが行われています。LIXILシステムキッチン「リシェル」または「ノクト」とNP-60EF1Wの契約キャンペーンです。契約すると、メーカー希望価格より10万円OFFで購入できます。
TOTO
THE CRASSO(ザ・クラッソ)に設置可能です。
クリナップ
CENTRO(セントロ)、STEDIA(ステディア)に設置可能です。「CENTRO」「STEDIA」の専用扉面材および部材セットと組み合わせての購入が条件になります。
ウッドワン
su:iji(スイージー)、FRAME KITCHEN(フレームキッチン)に設置可能です。どちらのキッチンも、幅60cmタイプのみ対応しているようです。
総評
NP-60EF1Wの全体的な評価をまとめます。
まさに「時短・ストレス軽減」を実現する食洗機といえます。
ただし、人によっては、乾燥の仕上がりや運転音が課題となりそうです。
まとめ:こんな人にはぜひおすすめ!
パナソニック製フロントオープン食洗機(NP-60EF1W)を1年間使って良かった点や注意点をお伝えしました。
食洗機にこのような特徴を求める方には、NP-60EF1Wは非常におすすめです!少しでも食洗機選びの参考になりましたら幸いです。
参考情報
◆ パナソニック公式HP

◆ パナソニック NP-60EF1W 仕様一覧
https://sumai.panasonic.jp/dishwasher/products/front-open/pdf/NP60EF1W_specification.pdf
◆ LIXIL公式HP

◆ TOTO公式(オンラインカタログ)
◆ クリナップ公式Instagram
◆ ウッドワン公式HP

